DR HI-BEAM ベース弦 レビュー
こんにちはニキシーです。
先日交換したベース弦のレビューです。
今回はDR HI-BEAM に交換してみました。
弦の交換方法に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
ブライトでスラップが気持ちいい!
ステンレス独特のギラっとしたブライトさとパンチが特徴です。
ステンレス弦を使用したことがある方なら分かると思うのですが、
ニッケルに比べると少しザラっとした手触りです。
手触りは好き嫌いが分かれるかと思いますが、私は弦が手に食いつく感じで好きですね。
特にビブラートやチョーキングがしやすい。
前回張っていた DR FAT BEAMS と比べると
HI-BEAMのほうがよりブライトで、ミドルが少しカットされたような音です。
スラップを多用する方にはいいかもしれません。
個人的には前に使っていたFAT BEAMSのほうが好みでしたね。
ミドルがブリっとしていて力強く鳴ってくれる感じでした。
HI-BEAMはブライトな音なので、バントアンサンブルに馴染ませるというよりも、ソロやジャズ、フュージョン系の音楽に合うかもしれません。
先日書いた「ベース シールド比較」の記事で使っている動画はちょうど弦を張り替えたての時に録音したものです。エフェクターやEQなどは、まったく調整していないので音の参考になるかと思います。
ではでは。
ベース シールド比較
こんにちはニキシーです。
今回はベースのシールドを比較していきたいと思います。
私が所有している下記シールド4種類を徹底比較していきます。
・BELDEN 8412
・Ex-pro FL SERIES
・ANALYSIS PLUS BASS OVAL
・ANALYSIS PLUS PRO YELLOW OVAL
動画も用意しましたのでご自身の耳で違いを感じてみてください。
ベース シールド比較【BELDEN /Ex-pro/ANALYSIS PLUS】
シールドで音が変わるの?
変わります!!
動画を見ていただけたでしょうか。
シールドで音が変わることが分かったかと思います。
ここから先はニキシーの個人的なレビューです。
先入観を持たないためにも、レビューよりご自身の耳を信じてあげてください。
徹底検証① 「BELDEN 8412」
まずは定番のBELDEN 8412
BELDENのシールドはたくさんの種類がありますが、その中でもベーシストに人気があるのがこの8412です。
8412は中低域に厚みがあり太い音が特徴です。
その為ベースとの相性もよく、ベースのおいしいところがよく出るシールドです。
フラットな音ではありませんが、中低域がよく出るためイコライザを調整しなくてもバンドアンサンブルに埋もれにくい音になります。
プラグはスイッチクラフト製。
ベースやギター、エフェクターなどのジャックもスイッチクラフト製の物が使われていることが多く、楽器との相性もいいと思います。
2芯線構造になっており、ノイズに強いのも特徴です。
難点は、シールド自体が少し太く「硬い」ので、やや取り回しが面倒なところがあります。
3m:¥2920
徹底検証② 「Ex-pro FL SERIES」
Ex-pro のシールドは「FL」と「FA」シリーズがあり、今回紹介する「FL」は「FA」と比べてよりピュアでフラットな音になっています。
「何も加えない、何も損なわない」
をテーマに作られており、そのテーマ通りフラットな音が特徴です。
一般的にシールドは長さが長くなるほど高音域が減衰していきますが、このシールドは高音域の減衰があまり無いように感じます。
フラットな音色なため、楽器本来のトーンやプレイヤーのニュアンスが発揮しやすいです。
プラグはEx-proのカスタムメイド品を採用しています。
スイッチクラフト製の物より持ち手の部分が一回り大きくしっかりしています。
このシールドは今回比較するシールドの中で太さが一番細く柔らかいため、取り回しが抜群にいいです。
3m:¥4500
徹底検証③ 「ANALYSIS PLUS BASS OVAL」
このBASS OVALは導体の太さを16ゲージというかなり太いものにすることで、厚みのある音が特徴です。
中低域にパワーがあり、太く厚い音が出るため、とてもベースとの相性が良いと思います。
音圧感も高くレンジも広い印象です。
プラグはG&Hの物が使われています。
プラグの芯部にOFC(無酸素銅)が使われているのが特徴です。
一般的なプラグはブラス(真鍮)を使っています。銅はブラスよりも電気抵抗が少ないため、より電気信号が流れやすいと言えます。
シールドはANALYSIS PLUSの中では柔らかいほうですが、一般的なシールドと比べるとかなり硬いのでライブなどでの使用には注意が必要です。
3m:¥9600
徹底検証④ 「ANALYSIS PLUS PRO YELLOW OVAL」
中空楕円構造で無酸素銅を編み上げた
アナリシス・プラスシールドのスタンダードモデル。
リチャード・ボナが愛用していることで有名ですね。
レンジが広く、超クリアな音が出ます。
フラットな音でブライト、そして音の輪郭がはっきりしていて、音が埋もれずにスッと抜けてくる印象です。
プラグはBASS OVALと同じG&Hの物が使われています。
このシールドは見た目も独特で美しい仕上がりになっています。
難点はシールドが超硬いということです。
私が今まで使ったことのあるシールドの中で、一番硬いです。
ライブでの使用はかなり厳しいと思います。
ライブなどでの使用はエフェクターからアンプまでなど、動きのないところでの使用をおすすめします。
私は一度ライブで使用しましたが、今では完全に自宅・スタジオ用になっています。
Analysis Plus Pro Yellow Oval S-S 3m シールド・ケーブル (アナリシスプラス)
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3m:¥13000
徹底検証⑤「見た目、硬さ」
並べてみるとシールドの太さなどの違いがよく分かります。
アナリシスプラスはシールドからプラグまで圧縮チューブで覆われており断線に強い仕上がりになっています。
硬さの比較をしてみた写真です。
の順に硬くなっていきます。
イエローオーバルの硬さが伝わるでしょうか。
徹底検証⑥「シールドでの音の変化について」
なぜシールド1本で音が変わるのかを少し解説します。
そもそもベースの「音」とは電気信号でシールドを通ってアンプ等に届けられます。
電気信号の道となるシールドが変われば当然音も変わります。
シールドだけではなく、シールドを繋ぐプラグやプラグとシールドを繋ぐハンダの違いでも音が変わってきます。
今回私のレビューで
「このシールドは中音域がよく出る」とか「低音域がよく出る」
なんて表現していますが、実際は
「中音域以外が減衰している」「低音域以外が減衰している」ことになります。
音という電気信号にとってシールドは抵抗なので、そこを通る以上音は必ず劣化していきます。
その劣化が結果的に高音域や低音域を上手く減衰させ、中音域がよく出ているように聞こえるというわけです。
つまり必ずしも劣化=悪 ではないということです。
自分が求める音になれば、安価なシールドでも高級なシールドでもよいのです。
ただ、劣化が少ないということは、それだけベースの音がそのまま出力できるので音作りが楽になったりします。
一度減衰してしまった高音域などををアンプなどのイコライザーで持ち上げるのには限界があります。
無い音を引き上げようとするよりも
有る音を削るほうが簡単ということです。
使用環境によってシールドを使い分けるのもいいと思います。実際私は、
普段の練習の時は
イコライザを調整しなくてもベースらしい音がでる「ベルデン」
ライブの時は
取り回しがよくフラットな音の「Ex-pro」
レコーディングの時は
劣化が少なく、細かなニュアンスが出しやすい「アナリシスプラス」
と言った感じで使い分けています。
徹底検証⑦「最後に」
今回のシールド徹底比較は、いかがだったでしょうか。
シールドを選ぶ際は、できればご自身で試奏してみてください。
試奏ができないときなどは、今回用意した比較動画を参考にしてみてください。
ではでは。
ベースの弦交換 徹底解説!
こんにちはニキシーです。
皆さん、 ベースの弦交換正しくできていますか?
「弦交換なんて弦を外して新しいものに張り替えるだけでしょ」
なんて思って何となく交換している人は結構いるのではないでしょうか。
弦の張り方ひとつで
・音
・弾き心地
・テンション感
・ネックの状態
などたくさんのことに影響してきます。
今回は弦の正しい張り方に関して詳しく紹介していきます。
初心者の方はもちろん、それ以外の方も一度見てみてください。
【目次】
交換頻度は?
交換頻度に関しては人それぞれです。
アンソニージャクソンのように数時間で張り替える人
ジェームス・ジェマーソンのように弦が切れるまで張り替えない人
つまり自分の望むサウンドが出なくなったら張り替えればよいと思います。
ブライトな音を好むのであれば頻繁に
ベースらしい温かく丸い音が好みならあまり張り替えない
などいろいろ試してみるのもありです。
弦が死んできたころの音が好きという方は結構多いのではないでしょうか。
自分の求める音がまだ分からないなんて人は
3か月に1回くらいの頻度で変えるのが一般的です。
弦交換に必要なもの
・新しい弦
・ニッパー
・ペンチ
・ストリングワインダー(できれば)
ニッパーは弦をカットするのに必要です。
ペンチは弦を折り曲げるのに使います。詳細は下の弦交換の時に紹介します。
ストリングワインダーがあるとペグを回すスピードがかなり速くなりますので
一つ持っておくと便利かもしれません。
ちなみに電動のストリングワインダーもあります。
ちなみにちなみに私はストリングワインダー持っていません。
今までずっと手で巻いてます。
古い弦を切る
まず古い弦を全て緩めてから切ります。
弦を切る場所はブリッジ近くがいいかと思います。
弦をブリッジから引き抜くと弦がボディーなどに当たって傷をつけるおそれがあるからです。
クリーニングしましょう
弦が外れたらベースのクリーニングをしておきましょう。
特に指板やフレットは普段クリーニングがしずらいので入念に。
できれば使用用途別にクロスは使い分けてくださいね。
まずはフレットを磨きましょう。
汚れがヒドイときは研磨剤を使うとかなりキレイになります。
が、研磨剤は指板を傷めますので使用には注意が必要です。
研磨剤を使うときはマスキングテープで指板を保護してください。
フレット磨き用のプレートが売っていますが、プレート自体の厚みが邪魔して
うまく磨けないところがでできますので注意です。
そこまで汚れていなければクロスで磨くだけでキレイになります。
指板磨きにはhistoryの指板面オイルを使用しています。
艶出し&保湿に優れています。
レモンオイルが有名ですが私は使ったことがありません。
レモンオイルは臭いがきついらしいですが、こちらはほとんど臭いがありません。
↑before ↑after
こんな感じで艶が出てキレイになります。
指板材はローズウッド、エボニー、メイプルがよく使われています。
ローズウッドとエボニーは指板表面に塗装がされていないことが一般的です。
その為、乾燥を防ぐために保湿が必要になってきます。
メイプル材は基本的に塗装されているので保湿の必要はありません。
弦の巻きグセをとる
弦を張り替える前に巻きグセをとっておきましょう。
弦はグルグルと巻かれて収納されていますので、弦を張り替える前に
一度伸ばしできるだけクセをとっておきましょう。
弦を通しカットする
弦をブリッジから通し必要な長さでカットします。
ここでカットする長さがポイント
一般的には巻き付けるペグの1.5個分や2個分先のペグのあたりで切ればOKなんて言われています。
確かにそれで間違いではありませんが、
カットする長さで音や弾き心地が変わるのでいろいろ試してみるのが良いかと。
長めにカットしてペグにたくさん巻き付けるとテンション感が強めに
短めだとその逆になります。
ハーフダウンチューニングをする人や、ドロップDチューニングをするならば
多めに弦を巻き付けたほうがチューニングが安定しやすいです。
なぜテンションが変わるかというと
ペグに弦を巻くとき、下に下に巻いていくはずです。
その為たくさん巻いたほうがナットとの角度がきつくなり、より弦にテンションがかかるようになります。
特に4弦、3弦はテンションピンが無い物が多いのでペグに巻く弦の回数は重要です。
しっかりとナットに弦が押さえつけられていないと、弾いたときにビビり音の原因になります。
具体的に何センチでカットすればペグに何回巻き付けられるかというと
ペグの直径がおおよそ12~14mmなのでペグの外周は
14φ:14π≒44mm となります。
ペグの2個分先が約100mmなのでそこでカットするとペグに2回ほど巻けることになります。
ここで気を付けなければいけないのがペグに差し込む分の弦の長さです。
巻き付けたい長さプラス差し込む分の長さを合わせてカットしてください。
私はペグの一番下ギリギリに弦がくるように調整しています。
弦を巻き付ける
弦を巻く前のポイントが、ペグに入れる長さで弦をしっかりと折り曲げること。
こうすることでキレイに弦が巻けます。
弦を巻く前に、弦がねじれていないかよく確認してください。
ねじれがとれたら巻き付けていきましょう。
弦がストリングポストの内側に来るように巻いていきます。
この時弦をしっかり押さえて巻き付ける弦が緩まないようにします。
弦を下へ下へと巻いていきます。
巻き方が汚くなってしまうとチューニングが安定しない原因にもなりますので
丁寧に巻きましょう。
ある程度巻けたらほかの弦も巻いていきます。
一本巻けたからと言ってチューニングができるくらいまで張ってしまうと
ネックにかかる力がアンバランスになり、ネックに悪いので最初は緩めでOK
チューニングをする
最後にチューニングをして完成です。
張りたての弦は伸びやすくチューニングが安定しずらいので、
2、3周チューニングをしてください。
ライブ前に弦を張り替える場合、ライブ直前ではなく前日の夜に張り替えて一晩おくと
ライブ中にチューニングが狂いにくくなります。
まとめ
弦の交換方法を詳しく見てみましたが、いかがだったでしょうか。
慣れないうちは大変かもしれませんが、適当にせず弦交換してみてください。
キレイに仕上がるとより一層ベースに愛着が湧くはずです。
ではでは。
ベースの誕生日
こんにちはニキシーです。
本日4月2日は私のメインで使っているベースが出来上がった日です。
こちらの「Sonic」のベース
ラムトリックカンパニーでフルオーダーして作っていただいたものです。
2015年4月2日に出来上がり早や4年が経ちました。
このSonicのベースは今まで弾いてきたベースの中で一番「鳴る」ベースですね。
弾いていてヘッドからボディまでの振動が心地いいです。
特にネックを握っている左手が最高に気持ちいいです。
Sonicの楽器はものすごく作りが丁寧で精度がよく、常に状態が安定しているのも特徴です。
その為、いつでも安心して弾くことができます。
ヘッド裏にはラムトリックカンパニー社長 「竹田 豊さん」のサイン入り!!
ベースを引き取るその場で書いていただきました。
これからも末永く大切にしていきます。
ラムトリックカンパニーHP ↓
このベースを私が弾いた動画です。
音の感じなど参考にどうぞ。
[Higher Ground] bass cover Marcus Miller version
また別の記事でこのベースについてや、他の機材についても詳しく紹介していく予定です。
ではでは。